目次
- 1 aikoの失恋ソング
- 1.1 カブトムシ アルバム『桜の木の下(2000年)』収録
- 1.2 花火 アルバム『桜の木の下(2000年)』収録
- 1.3 赤いランプ アルバム『秋 そばにいるよ(2002年)』収録
- 1.4 アンドロメダ アルバム『暁のラブレター(2003年)』収録
- 1.5 えりあし アルバム『暁のラブレター(2003年)』
- 1.6 キラキラ アルバム『彼女(2006年)』収録
- 1.7 気付かれないように アルバム『彼女(2006年)』収録
- 1.8 明日の歌 アルバム『泡のような愛だった(2014年)』収録
- 1.9 透明ドロップ アルバム『泡のような愛だった(2014年)』収録
- 1.10 あたしの向こう アルバム『May Dream(2016年)』収録
aikoの失恋ソング
失恋や片思いの切なさや悲しみに寄り添ってくれる音楽。一人でいるとふいに蘇ってくる思い出を、涙に変えて流してくれるのが音楽です。
女性目線で歌われる恋愛ソングと言えばaikoさん。aikoさんのつくる曲には、心に染みる切ない失恋や片思いを歌った歌詞がたくさんあります。
aikoさんは、1975年生まれで大阪府出身の女性ミュージシャンです。
小柄な身長と、自ら綴る切ない恋愛の歌が特徴で、1998年のデビュー以来、変わらぬ人気を誇っています。
aikoさんが一気に全国的な注目を浴びるようになったのは、デビュー三枚目のシングル『花火』。
その後、アルバムがミリオンヒットを記録、2000年にはNHK紅白歌合戦に出場するなど、日本を代表するミュージシャンとなります。
aikoさんは、歌詞について、実体験をもとにして書いているそうです。
実体験から想像を膨らませていって書くことから、女性目線の切実な恋愛ソングが多くなっているのでしょう。
きっかけはね、絶対あったことじゃないと書けないんですよ。でも、その分良い事も悪い事も想像するのが好きなんです。
ペットボトル1本をじっと見てて、「これ、さっきあの人が飲んだお茶やな」とか「これ、あの人がずっと持ってたお水」とか、そういうところから膨らんでいくんです(笑)。
この記事では、そんなaikoさんの恋愛ソングのなかで、失恋ソングを選んで紹介したいと思います。
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カブトムシ アルバム『桜の木の下(2000年)』収録
『カブトムシ』 作詞作曲 aiko
アルバム『桜の木の下(2000年)』収録
aikoさんの代表曲の一つでもある『カブトムシ』は、アルバム『桜の木の下』に収録されている恋愛の曲です。
カブトムシは、歌詞のなかにも描かれているように、彼の甘い匂いに誘われる(「甘い匂いに誘われた あたしはかぶとむし」)という描写が由来です。
色々な解釈があるでしょうが、この曲は、片思いのまま叶わなかった失恋ソングのように思います。
花火 アルバム『桜の木の下(2000年)』収録
『花火』 作詞作曲 aiko
アルバム『桜の木の下(2000年)』収録
aikoさんの曲というと、この『花火』を思い浮かべるひとも多いのではないでしょうか。
夏の星座にぶらさがって…….この曲も、アップテンポながら、切ない歌詞の片思いの曲。途中、「疲れてるんなら、やめれば…」という心の声の一節も。
こんなに好きなのに、叶わない、「最後の残り火に手をふった」とあるので、失恋し、諦めるときの曲なのかもしれません。
赤いランプ アルバム『秋 そばにいるよ(2002年)』収録
『赤いランプ』 作詞作曲 aiko
アルバム『秋 そばにいるよ(2002年)』収録
aikoさんの四枚目のアルバム『秋 そばにいるよ』収録、ファンのあいだでも人気の失恋ソング『赤いランプ』。
アップテンポでロックな曲調ながら、別れた彼のことを思って涙する切ない歌詞です。
タイトルの『赤いランプ』は、aikoさんが行なっていたゲームが、電池切れになりそうになると赤いランプが灯り、もう少し大丈夫だと思っていたら、突然電池切れになってしまったことに由来します。
赤いランプが灯って、終わりが訪れる切なさが歌われています。「あたしたちに赤いランプが……ついにこの日が来たんだ 二人電池切れたんだ」。
アンドロメダ アルバム『暁のラブレター(2003年)』収録
『アンドロメダ』 作詞作曲 aiko
アルバム『暁のラブレター(2003年)』収録
aikoさんの2003年リリースのアルバム『暁のラブレター』収録で、シングル曲でもある『アンドロメダ』。
グリコのカフェオーレのCMタイアップとしても使用された曲です。
恋人のことがゆっくりと見えなくなっていくことの悲しみが歌われています。
えりあし アルバム『暁のラブレター(2003年)』
『えりあし』 作詞作曲 aiko
アルバム『暁のラブレター(2003年)』収録
aikoさんのアルバム『暁のラブレター』収録で、シングル曲でもある真っ直ぐな失恋ソング『えりあし』。
付き合っていた二人。主人公の女性が、恋人だった彼に甘え、わがままな態度で接し、気づいたら彼が遠ざかってしまったことを、後悔しながらも想う歌です。
タイトルの『えりあし』とは、一度たりとも忘れたことのない、恋人の「少し伸びた襟足を あなたのヘタな笑顔を」という歌詞に由来します。
キラキラ アルバム『彼女(2006年)』収録
『キラキラ』 作詞作曲 aiko
アルバム『彼女(2006年)』収録
アルバム『彼女』収録で、aikoさんのメジャー通算18枚目のシングル曲。aikoさんにとって二十代最後のシングル曲でもあります。
ドラマ『がんばっていきまっしょい』の主題歌です。
タイトルが『キラキラ』というきらびやかな言葉で、曲調もポップながら、歌詞は悲しく切ない雰囲気を漂わせます。
最初、「待ってるね、いつまでも」と入りながら、「今日は遅くなるんでしょう」と言うので、てっきり夜遅くまで待っている、という意味なのかと思うのですが、続きの歌詞を見ると、色々なことを「帰ってきたら話すね」とあります。
その色々なことには、長い時間を感じさせるものがあり、また「その前にこの世がなくなっちゃってたら」と相当先まで時間が経っても、彼が帰ってこない様子が伺えます。
そして、その後、「遠い遠い見たことのない知らない街に行ったとしても離れ離れじゃないんだから」と続くことから、この曲は、遠距離恋愛の彼氏を想う歌とも解釈できるかもしれません。
あるいは、死別した恋人について歌っている、という風に解釈することもできるのではないでしょうか。
気付かれないように アルバム『彼女(2006年)』収録
『気付かれないように』 作詞作曲 aiko
アルバム『彼女(2006年)』収録
aikoさんの2006年発売のアルバム『彼女』収録のバラード『気付かれないように』。
別れたあと、しばらく経って彼と会ったときの切ない感情を歌った曲です。
失恋ソングかもしれませんし、「消えない後悔」とあるので、もしかしたら自分から別れを告げたのかもしれません。
久しぶりに会った彼の手には指輪、勇気を出して聞いてみた、今の彼女について。「すごく好きだよ」と照れる彼の姿に、昔の思い出が蘇ってくる。
そんな想いの数々を、気付かれないように、と思う、切ない、恋愛の歌です。
明日の歌 アルバム『泡のような愛だった(2014年)』収録
『明日の歌』 作詞作曲 aiko
アルバム『泡のような愛だった(2014年)』収録
aikoさんの2014年発売のアルバム『泡のような愛だった』収録の曲『明日の歌』。
この曲は、別れた恋人のことを思い出す失恋の歌で、些細なことでも彼のことを思い出してしまう、まだ引きずっている女性の想いを歌っています。
歌詞では、もう別れてからずいぶんと時間が経過しながら、なおも思い出してしまう様子が伝わってきます。
また、「その唇は今夜もあの子に触れる」というフレーズから、この元カレが、今は主人公の女性が知っている誰かと付き合っていることが分かります。
失恋し、今は誰かと付き合っている彼を今も思う、切ない恋の歌です。
透明ドロップ アルバム『泡のような愛だった(2014年)』収録
『透明ドロップ』 作詞作曲 aiko
アルバム『泡のような愛だった(2014年)』収録
アルバム『泡のような愛だった』収録の『透明ドロップ』は、別れを告げられ、その別れを受け止めきれずにいる男性が主人公の切ない失恋ソングです。
歌詞を読むと、男性は、好きだった相手の人と、恋人同士だったのかはわかりませんが、それでも一時期は確かに想い合っていた様子が伝わってきます。
その相手から、「さよなら」を告げられ、想い合っていたときのことが切なく思い出されます。
タイトルにある「ドロップ」は、飴玉の意味で、直接歌詞に飴玉という言葉はありませんが、「こんなに見えなくなったから あなただけが頭の中に心の中に舌の後ろに」という一節から、飴玉のように甘く、舐めているうちに消えてしまう(でも透明だからずっと残り続けている)ことに由来しているのでしょう。
また、ドロップには、「落ちること」「滴」といった意味もあり、透明ドロップは、涙も表しているのではないでしょうか。
あたしの向こう アルバム『May Dream(2016年)』収録
『あたしの向こう』 作詞作曲 aiko
アルバム『May Dream(2016年)』収録
aikoさんの楽曲『あたしの向こう』は、2014年リリースのシングルで、2016年発売のアルバム『May Dream』に収録されている曲です。
この曲は、ドラマ『素敵な選TAXI』の主題歌として依頼を受けてから制作に取り組んだ曲で、ドラマのプロデューサーには、「立ち止まりそうな時に背中を押してくれる歌を」という風にお願いされます。
ドラマのあらすじを読んでから制作に取り掛かり、「過去に遡れたらどうしたいだろう」「好きな人を前向きに忘れられたら」といった想いが込められています。
明るいテンポではあるものの、切ない別れの情景が描かれています。「さよならなのはわかっていたけれど、知らないふりであがいてみたんだ」
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以上、aikoさんの失恋ソングでした。