クリープハイプ

『月の逆襲』の歌詞の意味や、ボーカルで歌っている人は誰?

『月の逆襲』の歌詞の意味や、ボーカルで歌っている人は誰?

クリープハイプは、2001年結成で、ボーカル&ギターの尾崎世界観さんのハイトーンの声と繊細で女性的な恋愛の歌詞が魅力の人気ロックバンドです。

基本的には、クリープハイプの曲は尾崎世界観さんが作詞作曲を担当しているものの、ベースの長谷川カオナシさんが作ったり歌っている楽曲もあり、たとえば2017年発売のシングル『イト』のカップリング曲『月の逆襲』は、ベースの長谷川カオナシさんが作詞作曲を担当している曲です。

歌っている人も、『月の逆襲』ではメインボーカルは長谷川カオナシさんです。

もともと、『月の逆襲』は、尾崎さんがナビゲーターのラジオJ-WAVE『SPARK』に、長谷川カオナシさんがマイヘアイズゴッドという名義で投稿した曲をクリープハイプのバンドバージョンとして再録した曲です。

動画 : [SPARK BOX MONDAY] ラジオネーム My Hair is God  さん

長谷川さんはインタビューで、『月の逆襲』製作の裏話に関して次のように語っています。

クリス:さらにシングルのカップリングには、SPARKにMy Hair is Godというアーティスト名を使ってカオナシくんが投稿した楽曲「月の逆襲」が収録されているということで、あえて匿名で投稿したの?

長谷川:そうですね。曲中に私がカオナシですってカミングアウトするシーンが当時あったんですけど、わからないようにラジオネームを使って投稿しました。

クリス:My Hair is Godはどこから来たんですか?

長谷川:放送のちょっと前だったので、急いでMy Hair is Godだとおもって投稿しました。

出典:TOKIO HOT 100 ゲスト クリープハイプ

タイトルの『月の逆襲』の読み方は、「つきのぎゃくしゅう」で、「逆襲」とは、「攻撃されていた者が、勢いを転じて、反対に攻撃すること」を意味します。

この『月の逆襲』いうタイトルは、歌詞で「昼(太陽)」と「夜(月)」の対比が描かれていることからもわかるように、夜のなかにもっといたい、という抵抗に由来しているのでしょう。

クリープハイプ版の『月の逆襲』のボーカルは、メインボーカルが長谷川カオナシさんですが、サビの部分で聴こえる「じゃあね」というのは誰が歌っているのでしょうか。

じゃあね、と歌っている人は、普段はメインボーカルを務める尾崎世界観さんです。

歌詞は、恋愛の片想いがテーマのラブソングで、冒頭、主人公の好きな女の子が、ふとしたときに口にする下品な口癖は、深夜のナビゲーターのお下がりに違いない、と歌います。

ナビゲーターとは、J-WAVEで使われる進行役を指す言葉です。

一方の自分は、夜な夜な、その子の心を震わすような、言葉や音を考え、彼女の好きそうなCDやラジオを聴いたり「つべ観たりして」、それでも結局は分からず終いで眠りにつきます。

この「つべ観たりして」の「つべ」とは、YouTubeを意味するネット用語です。ネット上では、YouTubeのことを「つべ」と言い、これはネット掲示板の2ちゃんねるでローマ字読みにした「ようつべ」に由来します。向こうはJ-WAVEを聴いて、少し下品な口癖があり、ちょっと都会的な印象なのに対し、自分はネットが好きで、YouTubeを「つべ」と呼んでいる、という対比が描かれているのかもしれません。

そんな自分が、夜な夜な、普段は聴かないような彼女の好きな音楽やラジオに触れる。そして、サビの「じゃあね」に続きます。

じゃあね 今日観た聴いたアレやコレ
じゃあね また二十四時間後にね
じゃあね 僕らだけの秘密だよ
じゃあね 寝る前の何よりも大好きな時間

出典 : クリープハイプ『月の逆襲』

じゃあね、僕らだけの秘密だよ、と呼びかけている相手は、月でしょう。

夜に浮かぶ月と僕だけが知っている秘密、それは彼女に向けて曲を考えるために彼女の好きなものに触れている、「寝る前の何よりも大好きな時間」。

続く2番では、昼の時間のうまくいかなさが描かれ、その昼よりも、好きな人のための夜のほうが好きだ、ということが歌われます。

だからこそ、「ずっと夜のなかにいたいよ」と歌われ、その想いが、『月の逆襲』というタイトルに繋がっているのでしょう。

以上、クリープハイプ『月の逆襲』の歌詞の意味やボーカルで歌っている人は誰か、という解説でした。